人名録――魔女シリーズ

あ〜お    か〜こ    さ〜そ
た〜と    な〜の    は〜ほ
ま〜も    や〜よ    ら〜ろ
わ〜ん


あ〜お

イーレンタール(通称イーレン)
ラセミスタの先輩にあたる魔法道具制作員(リズエル)。現在のエスメラルダで最高の能力を持つと目されている。年齢不詳。煮詰まると頭を掻きむしりつつその辺を徘徊する癖があるため、【魔女ビル】内に住む人たちを恐怖のどん底にたたき落とすことが多々ある。甘いものが大好き。ララとダニエルと仲がよいが、特にフェルドを気に入ったために、様々な魔法道具を開発してはフェルドにモニターを頼んで、結果フェルドの逃亡癖を助長していた。
イクス
血のつながった両親がふたりともマヌエルであるため、生まれた直後から【魔女ビル】の子ども部屋で育った。フェルドと同い年でずっと同室だった。キッタという子と一緒に幼い頃からフェルドを目の敵にして苛めていた(※『誰も知らない過去の話』参照)が、フェルドが成長するにつれきっちり三倍の報復を行われ続けたので、苛めていたという認識があまりないらしい。孵化することなく十七歳を迎えたので【魔女ビル】の子ども部屋を出て、現在は一般学生の寮に住み、魔女保護局員を目指して勉強中。試験の成績は素晴らしくいい。
ウィナロフ
狩人。若いが【風の骨】と呼ばれる役職に就いている。義理堅い性格であるらしい?
ヴィレスタ=アルフィラ
ミランダの『相棒』としてこの世に作り出された魔法道具人形(アルフィラ)。動力として一日一定量の魔力の結晶を必要とするが、甘いものでも代用できるためか、普段から甘いものが大好きである。5歳児くらいの外見に見える。ミランダに良く似た風貌をしているので、普段は姉妹ということになっている。努力家で勤勉で自らの性能を引き出し、育て、ミランダの身を守るべく日々精進を続けている。ただいま言葉の勉強中。
ウェイン
南大島に住むルクルスの世話役(『爺ども』)のひとり。

か〜こ

ガストン(ジルグ=ガストン)
魔女保護局員警備隊の指導官。42歳という若さで指導官なのは珍しい。かつては隊長を務めたこともあり未だにしたう警備隊員は大勢いる。有事に現場の責任者という立場に抜擢するために、普段は指導官をやらされているのだという説が有力。
カルロス(エルヴェントラ=ル・カルロス=エスメラルダ)
エスメラルダ大学校国の校長。普段は皺深い老人である。
ギュンター(ベルナード=ギュンター)
魔女保護局員警備隊の隊長。42歳。ガストンとは同い年で同級生でライバルで友人。ガストンが隊長を辞めざるを得なかったとき、様々に画策してギュンターにその座を押しつけた。ことごとく趣味が合わない。がなぜか仲良し。
グールド
狩人。26歳。エスメラルダ南大島出身のルクルス。魔女を狩ることに全精力を傾けている。「僕は勤勉なたちなんだ」と本人が言うとおり、狩人の仕事にはとても勤勉で、日夜勤務に励み続けたお陰で異例の若さで役付になった。役職名は『炎の闇』。赤い髪に白い肌、整った顔立ち。あっけらかんとしていてとても人なつっこい。人間大好き。特に人間の(特に若くて可愛い女の子の)泣き声と流血が大好きという厄介な人。「ルクルスの中でも希有な才能を持つ上に正真正銘の人でなし」(ハイデン談)。ここで書くのもどうかと思いますが『花の歌、剣の帰還』のクレイン=アルベルトが人間のままだったらこうでした。
グレゴリー
とても優秀で有能な魔法道具制作員であるが、変わり者で人間嫌いで、現在は第一線を退き、【魔女ビル】近くに浮遊している空島に住んで悠々自適の生活を送る。フェルド曰く「ごく普通のおっさん」である。上空から【壁】のデータを取って〈アスタ〉に送信する以外には建設的な仕事はしていないが、若い頃の功績があまりに有名なので誰も文句は言わないらしい。たまに思い出したように魔法道具の新作を作ることもあるが期待されるとやりたくなくなる天の邪鬼。気に入った人間以外には応対さえしないので、空島に魔力の結晶を運ぶことが出来ない日が続くと、空島の高度が下がってくるので〈アスタ〉の心痛の種になっている。空島は標高が高いので美味しいお茶は地上から持って行かねば飲めず、持って行くととても喜ぶ。イーレンタールの師でありラセミスタの師でもある。

さ〜そ

ザール
保護局南大島出張所の責任者。四十代独身。
ジェイド=ラクエル・マヌエル
『独り身』のラクエル(右巻き)。十六歳。気が優しくのんびりとしている。マリアラより十センチほど高い身長、明るい色の髪に焦げ茶色の瞳。肌が白くてそばかすが浮いている。
シェロム
リファスという駅の駅長。駅周辺地区に住む人たちの区長(保安官)みたいな仕事も任される。エスメラルダ出身のルクルス。出奔してきたルクルスが頼ってきたら衣食住を世話し、職を斡旋し、独り立ちできるまで面倒を見るという仕事も兼ねている。一度懐に入れた若者はみんな自分の子供。自分の『子供』をからかうのが大好き。たぶん50代。
シグルド
ミランダの思い人。20歳〜。元々は漁人、兼、ルクルスの世話役。【水の世界】に落ちて人魚によって殺されそうになっていたところをミランダによって救出された(※『贈り物』参照)。だがルクルスであったため、面倒を避けるためにアナカルシスに出奔し、リファスという駅に雇われて駅員になった。頭髪は黒、漁人の頃の名残でとても日に焼けている。

た〜と

ダスティン=ラクエル・マヌエル
『独り身』のラクエル(右巻き)。マリアラより少し高い身長と穏和な顔立ちをしている。基本的には善意の人。
ダニエル=ラクエル・マヌエル 身長195センチ
マリアラの【親】にあたる左巻きのラクエル。32歳。エスメラルダでは珍しい金髪碧眼。巨躯であり外見は非常に恐ろしいが、左巻きにふさわしく柔和で優しく面倒見がよい。フェルドとラセミスタが幼い頃には既に【魔女ビル】にいた。昔は黒髪だったらしい?(※『誰も知らない過去の話』参照) 性格はおおざっぱだが治療の腕には定評がある。風を使うのがとても得意。
ドロテオ=デスティア(ドロテア=ディスタ)
四百年ほど前の文豪。男性名のドロテオは筆名であり、本名はドロテア。

な〜の

ネイロン
エスメラルダのルクルスの居住区の世話役のひとり。22歳。

は〜ほ

ハイデン
南の大島に住むルクルスの代表者(『爺ども』)の筆頭。10歳の子どもには爺と呼ばれてしまうがまだ五十代になったばかり。職業は漁人。
ヒルデ=ラクエル・マヌエル
左巻きのラクエル。42歳。女性、とても穏和で面倒見が良く暖かな性格。現在のラクエルたちの中では一番年長に当たるペアなので、ラクエルたちのとりまとめ役も務める。
フェルド(フェルディナント)=ラクエル・マヌエル ※フェルドは通称であり正式にはフェルディナント 身長182センチ
マリアラの相棒。右巻き。18歳〜。自由を愛し束縛されるのを嫌う『やんちゃ坊主』。18歳なのに青年というより少年といった雰囲気があり、相棒を得るまで世界のいろんな場所へふらふらと旅だってはダニエルに引きずり戻されるということを繰り返していた。野外でのサバイバル術に長け、十徳ナイフと普通のナイフと砥石くらいは普段から持ち歩いているらしい。昔は普通だったが15歳の頃を境に甘いものを食べなくなった。頭髪は短く真っ黒。のびるとイライラするので頻繁に床屋に行く。瞳も黒。前代未聞といわれるほど魔力が強いがまだ上手く制御できない。魔力の強さの割に孵化が遅かった。
ベネット=ラクロール
魔女保護局警備隊員のひとり。25歳。南大島出張所の一番下っ端。目がつり上がっていて顔立ちとしては凶悪な部類にはいるが、気のいい男であるらしい?

ま〜も

マギス
エスメラルダ出身のルクルス。リファスの駅員。22歳。
マリアラ=ラクエル・マヌエル(マリアラ=ガーフィールド)身長165センチ
主人公。16歳〜。左巻き。薬学は優秀だと言われているが、水よりも風との相性が良く、平均的なマヌエルよりも魔力が弱いらしい。穏和でおっとりした性格だが窮地に陥るとキレることがあり、そうなるとすごい行動力を発揮することがある。一般学生だった頃には歴史学を専攻しており、歴史学特一級免許を持っている。疲れると投げやりになることがある。膝まである長い亜麻色の髪をもち瞳は灰色。魔力を使いすぎると瞳の色が藍色に変化する。
ミランダ=レイエル・マヌエル 身長162センチ
マリアラとラセミスタの友人。17歳〜。左巻きであり水の魔女であり、治療の腕は天下一品だが、親がイリエルであるためか相棒が生まれず、本来の仕事である【水の世界】に落ちた人を助けに行くことには携わることが出来ず劣等感を抱えていた。最近ヴィレスタという名の『相棒』を作ってもらい出張医療のシフトにも入ることになった(※『贈り物』参照)。日本人形のような整った顔立ちをしている。普段は小食だが落ち込むと甘いものを食べまくるという性癖がある。
モーガン先生(アルフレッド=モーガン)
マリアラが一般学生だった頃の指導教官。歴史学を専攻。たぶん四十代半ば。本人曰く「文献調査と想像力を少しばかり働かせる以外には何の役にも立たない男」。運動神経が皆無。走るだけで足がもつれて転びかねない体たらく。

ら〜ろ

ラセミスタ=リズエル・シフト・マヌエル(通称ラス)身長157センチ
マリアラの親友。16歳〜。史上最年少でリズエル(魔法道具制作員)の座を射止め、将来を嘱望されるあまり、いつか迎えるであろう孵化が起こらないように特例的に孵化を抑える処置をされた天才少女、の割に、爆発物が好き。また開発中の魔法道具を暴走させては周囲に迷惑をかけたりもする。甘いものが大好き。背が低く華奢で非常に綺麗な顔立ちをしている。西洋人形のような外見。フェルドとは兄妹のような関係にある。フェルドは良くラセミスタのことを『もやしっ子』と呼ぶ。完璧にインドア派であり、ほとんど日に焼けたこともない。【魔女ビル】外に出ることは滅多にない。
ララ=ラクエル・マヌエル 身長155センチ
フェルドの【親】にあたる右巻きのラクエル。28歳〜。背は低く小柄であるが非常に活発で気の強い女性でダニエルは頭が上がらない。ダニエルとはエスメラルダでは珍しく正式に結婚している。魔法道具の仕組みや機械全般が苦手。得意技は蹴りによるツッコミ。
ラルフ(ラルフリア=レイリ)
ルクルスの少女。10歳。どう見ても少年にしか見えず、本人もそのように振る舞っている。よほど勘の鋭い人間でない限り、ラルフが名乗るまでは少年だと思いこむ。勘が鋭く動きが機敏で棍棒を使うのが得意。船を操るのも得意。怒ると瞳の色が藍色に変化する。
ランド=ラクエル・マヌエル
ヒルデの相棒。右巻きのラクエル。40歳。
リュー
保護局警備隊の隊員。
リン=アリエノール 身長170センチ
マリアラの友人。16歳〜。『仮魔女物語』でマリアラに救われて以降、将来の目標を『魔女保護局員』と定め、日夜努力している行動の人。成績はそれほど良くない(らしい)が行動力には定評がある。黒い髪をショートカットにしているが、自分が女らしくないことにコンプレックスを感じており、本当は伸ばしたいのだが、似合わないので渋々短くしている。子どもに好かれるらしいことが最近判明。好物は汁物全般、特にシチュー。恋多き女であり、七歳の頃から大勢の男と付き合ってきた。長続きしないのが昔は(!)悩みの種だったが今では「いつか運命の人に出会うときのための予行演習なので数をこなした方がいい」と開き直っている。恋愛関係が続いた記録としては最短で三時間、最長で二ヶ月。現在も、研修の忙しさにかこつけて別れてしまおうと思っている彼がいる。屈託なくいろんな男に声をかけてくっついたり別れたりし、別れた男とも仲良く友人として付き合ったりするので、友人関係などいつもごたごたが絶えない。マリアラが一般学生だった頃、友人関係においてマリアラとは違うグループに属していたので行動を共にすることはあまりなかったが、友人と離れて取った授業がたまたま同じになったり、空き時間にひとりでのんびり昼食を食べようと屋上に行くと同じ目的で来ていたマリアラとばったり出くわして一緒に食べたり、そういうことが幾度か重なって次第に仲良くなった。声フェチ。
ルッカ=シャイデン
保護局警備隊の隊員。32歳。